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韓国の通貨は「ウォン」で、「₩」と表記します。元は「圓(円)」を韓国語読みしたもので、今でもこの漢字表記が使われている店などがありますが、日本円を意味しているわけではありません。近年はキャッシュレスの波が広がり、2022年にはキャッシュレス決済比率が世界第1位となる99.0%という驚きの数字が報告されています。対する日本は、キャッシュレス決済比率36.0%で世界第10位と、まだまだ遅れをとっています。日本より少子高齢化が進んでいる韓国で、一体どのようにして社会全体のキャッシュレス化が進んだのでしょうか。今回は韓国での一般的な決済方法とキャッシュレス社会に至るまでの背景、流通している紙幣について解説していきます。
1997年のアジア通貨危機の際、韓国政府は個人消費を促すためにクレジットカードの発行・利用を推進し、同時に以下のような復興策を実施しました。
所得控除政策・・・クレジットカードの年間利用額が年収の1/4を超えた分に対して、その20%を300万ウォン(約30万円)を上限に所得から控除し、年末調整で還付する(現在は控除率15%に引き下げ)
宝くじ抽選番号付きレシートの発行・・・一定額以上をクレジットカード決済すると、レシートに宝くじの抽選番号が印字され、月に一度の抽選に参加が可能
年商240万円以上の店舗のクレジットカード決済対応義務化・・・ほとんどの店舗でキャッシュレス決済の使用が可能になり、対応を拒否した事業者にはペナルティを課する
この結果、クレジットカード決済額が6.9倍に跳ね上がり、2006年からは需要のなくなった1ウォン硬貨と5ウォン硬貨の製造を停止しました。2016年には、韓国銀行が全国の成人を対象にした調査では「釣り銭の硬貨を使用しない」という回答が過半数を超え、使用しない理由として「所持すること自体不便」との結果を受け、コンビニでの釣り銭金額を交通系カードにチャージする事業を開始しました。
最も利用されているのはクレッジットカードで、韓国国内の至る所で使用可能です。また、韓国で人気のチャットアプリ「カカオトーク」提供のオンライン決済・送金サービスKakao Payも主要な決済方法のひとつです。公共交通機関の運賃の支払には、現金をチャージして日本の交通系ICカードのように使えるT-money card(Tマネーカード)やNAMANE card(ナマネカード)などが便利です。(カード本体の発行のみクレジット決済が可能)
また、小規模事業主の決済手数料負担を減らすために2018年よりサービスが開始された「ゼロペイ」は、2021年をピークに決済額が年々減少傾向にありますが、近年では中国をはじめとしたインバウンドを取り込むことで、ユーザー数回復を狙っています。
最も有名なのは2022年よりサービスを開始したWOWPASSです。無人両替機に外貨を入金し、手数料なしでデビットカードのように使用できます。モバイルアプリと紐付けすると、決済内容や残高の確認だけでなく、加盟店でキャッシュバックや多様な特典を受けることができます。T-moneyカード機能も併せ持っているので、これ1枚で移動と買い物が完結でき、大変便利です。
さらに2024年からは、ソウル市内の公共交通機関が定額で乗り放題になる気候同行カードの発売が開始されました。1日券・2日券・3日券・5日券・7日券・30日券の6種類があり、1日券から7日券はソウル市内の地下鉄とバスが対象、30日券は2種類あり、「タルンイ」と呼ばれるソウル市公共自転車のレンタル有無によって値段が異なります。短期滞在の旅行者や公共交通機関を頻繁に利用する人にとって、とてもお得なカードとなっています。
これまでキャッシュレス化における様々な利便性を解説してきましたが、屋台や市場、一部のタクシーなど、まだまだ電子決済に対応していない店も数多くあります。さらには、クレジットカード会社が海外での不正利用を疑い、突然カード払いができなくなった、というケースもあるようです。そんなときのために、最低限の現金を持っているほうが安心して滞在できます。状況に合わせて電子マネーと現金を併用するようにしましょう。
50,000ウォン、10,000ウォン、5,000ウォン、1,000ウォンの4種類があります。
50,000ウォン・・・表=朝鮮時代に溢れる知性と卓越した才能に恵まれ「良妻賢母」と謳われたシン・サイムダンの肖像と申師任堂の『墨葡萄図』と『草蟲図繍屏』の茄子の絵/裏=朝鮮時代を代表する画家、魚夢龍の『月梅図』と李霆の『風竹図』
10,000ウォン・・・表=ハングル文字の考案者である世宗大王の肖像と竜飛御天歌、日月五峰図/裏=朝鮮王朝時代の発明品である天象列次分野之図と天球儀・天体望遠鏡
5,000ウォン・・・表=シン・サイムダンの息子であり、韓国における哲学・儒教の基盤を築いたイ・イの肖像、烏竹軒と竹/裏=シン・サイムダンが描いたとされる「草虫図」
1,000ウォン・・・表=イ・イの弟子である儒教学者のイ・ファンの肖像と成均館、梅/裏=朝鮮時代後期の画家、鄭敾の『渓上静居図』
500ウォン、100ウォン、50ウォン、10ウォン、5ウォン、1ウォンの6種類が存在します。しかし現在5ウォンと1ウォンは硬貨の額面よりも製造費のほうが高額になる上、使用率も乏しいため流通していません。
500ウォン・・・表=韓国を生息地とするタンチョウ・ハングルで額面/裏=算用数字で額面・ハングルで「韓国銀行」の表示・鋳造年
100ウォン・・・表=朝鮮時代の将軍、イ・スンシンの肖像・ハングルで額面/裏=算用数字で額面・ハングルで「韓国銀行」の表示・鋳造年
50ウォン・・・表=稲穂・ハングルで額面/裏=算用数字で額面・ハングルで「韓国銀行」の表示・鋳造年
10ウォン・・・表=多宝塔・ハングルで額面/裏=算用数字で額面・ハングルで「韓国銀行」の表示・鋳造年
日本よりも少子高齢化が進む韓国で、日本を大幅に引き離してキャッシュレス化が進んだ背景として、アジア通貨危機後に政府をあげてクレジットカードの発行・利用を推進する政策を掲げたことが考えられます。都市部では今やほとんどの店や公共交通機関で、電子マネーをはじめとするキャッシュレス決済に対応しています。消費者側はかさばる小銭を持ち歩く必要がなくなり、店舗側は会計時に小銭に時間を取られることが減ったので、何事もスピード感を重視する韓国特有の文化のごとく、迅速に会計終えることができます。しかしながら一部の屋台や市場ではまだキャッシュレス決済に対応していないので、最低限の現金を準備しておくこと安心です。
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